情報システム評価学’00レポート問題


期限:2月9日.
可でよければ1問以上、良が欲しければ2問以上、 優が欲しければ3問以上選択してください。ただし、 1問でもセンスのいい回答には高得点をあげます。
オリジナリティーを高く評価します.
数式の表示に一部Texでの表示法を使っています。 表示法が 理解できない人は友達に聞いてください。
問題1
平面上に線分の集合が有ります.これらはM箇所で交差しています。 線分を赤と緑に塗り、同色の線分間の交差をM/2以下にすることが 必ず出来ることを示しなさい。ただし、各交差点ではちょうど2本 の線分が交差していると仮定します。
問題2 
アリスとボブがコイン投げゲームをするとします。 表が出ればアリスが勝ち,裏が出るとボブが勝ちで、 負けた方が勝ったほうに1円払うとしましょう。 最初にアリスもボブも N円持っており、どちらかが破産するまでゲームを続けるとすると、 (N / log N)^2 回まではゲームが続く確率が高いことを チェルノフの定理を用いて示しなさい。
問題3
上の問題で, 100N^2回でどちらかが破産している確率は1/2以上です。 これを次のようにして示しなさい。
注意: 他の方法(問題4の結果を証明なしに使ってはいけません) で示した場合は、いい点をあげます。

(1) Stirlingの公式(数学辞典、数学公式集、 解析概論(高木貞治)などに有ります)を使って,
100N^2 から50N^2 を取り出す組み合わせ数 がほぼ(π/2)^{-1/2} 2^{100N^2+1} (10N)^{-1}  であることを示しなさい。
(2) アリスもボブも破産していない確率に 2^{100N^2} を掛けたものは、上記の組み合わせ数の2N倍よりも 小さいことを示しなさい。
(3)(1)と(2)から命題が証明できます。

問題4
問題2,3で、 実は破産までの回数の期待値はN^2です。 (だから、100N^2は過大な評価です)。 Motowani-Raghavanの本の第6章に、 エレガントな解法がありますが、 授業ではやっていません。 シミュレーションプログラムを作って,これを確かめなさい (もしくは、徳山が間違っていることを示しなさい?!)。
問題5
魔法使いの部屋の扉には20個のレバーが有ります。 各々のレバーをONかOFFにして、全部が[正しい」位置に 来た時に扉が開きます。 扉にはこんな文章が書いてあります。 「扉が開かない間は、2つのレバーの対が示されます。 どちらか一方は正しい位置にありません。」  何回くらいのレバー操作で扉は開くと思いますか?

ヒント:正しいレバー位置にしたら1円もらい、レバー位置を 誤った方向に動かした時1円払うと考えてください。 問題4の結果(破産までの回数の期待値がN^2であること) を用いてよろしい。

問題6 (これは難しいResearch Problemなので、 無理にレポート期間中に解こうとしないように)。
文章が 「扉が開かない間は、3つのレバーの組が示されます。 そのどれかは正しい位置にありません。」  だったらどうでしょうか?
問題7
  n対の平面上の線分があります(全部で2n本)。 各々の対から1本づつの線分を選択して, 選んだn本の線分が交わらないように 出来るかどうか(高い確率で) 判定するアルゴリズムを考えてください。
ヒント:問題5を使います。すこし考える必要のある問題です。
問題8
自分が興味を持っているコンピュータ科学の問題に付いて 徳山にわかるように説明してください。